公開から1年とか

DXRuby0.0.2の公開が2009/04/06。
気が付いたら1年過ぎてた。
公開からどれだけと言っても、こんなもんはぼけーっとしてても過ぎていくものであるから、実際にはたいした意味は無い。
1年間毎日更新しました、とかならそりゃスゴイと思うが、間を置きながらの継続は「継続は力なり」でいうところの継続なのかどうか、微妙に疑問だ。


さて、DXRubyも公開してから1年。ほんとはもっと前からWebにはソース込みで公開していたわけだが、多くの人の目に触れるようになってからは1年。
少数ながら不具合報告してくれる人がいるおかげで、一人では見つけられないような不具合も修正できて、品質も少しはよくなってきたのではなかろうか。
とりあえず、先日紹介したscilixのようなゲームが出てきたので、まあ、ほんとにとりあえず、致命的な問題は無いようだ、ということはなんとなく感じられる。
今後も不具合は見つけ次第修正するし、更なる性能改善・機能追加もしていきたいと思う。


先を考えると、機能追加に関してはRenderTargetやShaderなど、主にDXRuby1.1系(開発版)で色々試している機能がまず考えられる。
が、どっちも実装がかなりややこしくなってしまっていて、特にShaderは手を抜き気味の現時点でも複雑すぎて、完成するのか不安な機能だ。
RenderTargetの追加についても、今の実装では例えばWindowモジュールをincludeしたクラスから描画メソッドを呼ぶとおかしくなる(RenderTarget追加の弊害)のではないか、とか、細かいところで色々ある。
実装方法の見直しから始める必要があるから、いまそれなりに動いているからと言って、簡単にリリースできるものではない。
あと3Dに関しては、もともと「できるかも?」てな具合で作り始めたものだから、明確な目標が無い。
DXRubyのベースをそのままに本格的な3D機能を追加するのは仕様的に無茶で、そのレベルで3Dがやりたければ他(RikoとかDesktop-M3Gとか)をあたってもらうしかない。だからDXRubyでの3Dはできるとしても非常に簡単なものにとどまるし、じゃあどういう機能をどう実装すればいいのか、というのが、どうにもイメージがわかない。
勢いで作ってきたが、もう一度きちんと「何がやりたいのか」を考え直す必要があるだろう。


逆に以前のことを考えると、scilixレベルのSTGは他アクションゲームまで含めてRubyではほとんど例が無い。
DXRubyがあったから実現できた、というのはいかにもアレでさすがにそんなことは無いだろうが、少なくともRubyゲームプログラミングの世界が少しずつ広がってきてはいるのだろう。StarRubyとDXRubyがActiveScriptRubyに入ったのも、Miyako本が出たのも、最近のことだ。
Miyako本というと、DXRuby本は・・・とか思ったりもするが、冷静に考えるとDXRubyは機能が少ないから書くことが無い。何か書くとすればゲームの作り方とならざるを得ず、それは俺に書けることではない。従って、出るとしても著者は俺では無い。誰か書いてくださいな。


DXRubyはだいたいPentiumIIIの1GHzあたりをターゲット(弾幕ゲーじゃない場合)にしているつもりだが、1年も経つと世の中のPC事情も変わる。ぼけーっとしてても時間は過ぎるし、ぼけーっとしてない人の手によって変わっていく。Rubyもバージョンも上がる。Ruby1.8と1.9.1のユーザー比率も変わっていくだろう。
時代の最後端を追いかけるのが俺のポリシーだから、相変わらず時代遅れのことをしていくわけだが、時とともに最後端も進んでいくのだ。それに乗り遅れるとユーザーはいなくなる。この微妙なラインに初心者というのは存在している。俺はそう思う。


まあなんにせよ、PCが速くなって、Rubyも1.9.1系が主流になってこれば、Rubyゲームプログラミングは現実的になる。
Rubyでゲームもアリじゃない?
って言ってくれる人が増えるといいなあ。