目標とか夢とか。

達成できる目標は夢ではない。
と、誰かが書いているのを読んだことあるような気がする。
言葉の定義なんか人それぞれなのだから、人に押し付けるものでもなかろう。


冷静に考えてみると、理論的・根本的に無理なものは、夢として持つ意味が無い。
たとえば、超能力が使えるようになりたいとか、日本人なのにアメリカ大統領になりたいとか。
逆に、すぐにでもやろうと思えるものも、夢として持つ意味は無い。
たとえば、大阪に行ってタコヤキを腹いっぱい食べたいとか、1人でカラオケ行ってオールナイトで死ぬほど歌ってみたいとか。
現実的には、いますぐには無理だが、いずれ、努力によって、もしくは、ものすごいチャンスがやってきたらできるかもしれない、というレベル。
それが夢となりえるだろう。


俺自身は別に夢を語るよーな歳でもないのだが、HDDのコヤシになるはずだったDXRubyをこうやって世に送り出したわけで、せっかくだから何か目標を持ちたいところだ。
もともとは自分のために作ったものであるからして、後付けになってしまうが。
夢は大きく、ということで、「すべての人が楽しくゲームを作れるように」なんて言ってみたところで、これはなかなか現実的ではない。
RubyとDXRubyをもってしてもゲームのアルゴリズムに関する理解は必要だし、それは万人が理解して身に付けれるものではなく、誰もが自分の思うゲームを自由に作れるようには、たぶんなれない。
残念なことに。


DXRubyは簡単に気軽に、ゲーム作りを楽しむ、というコンセプトで作ったものだ。
高度なゲームを作るのを目的にはしていない。
従ってターゲットはゲーム開発の上級者ではなく、Rubyで気軽に楽しくゲームを作ってみたいと思っている人だ。
ニアリーイコール初心者。
それを追求していくと、DXRuby的な夢というのも見えてくる。
すなわち、「DXRubyを使ってみたすべての人に、ゲームを作るのは楽しいと感じてもらう」、だ。


実際には、楽しいと感じてくれた人の声はいくつか届いているのだが、そうじゃない人の声は全く届いていない。
どうなんだろう。
どのへんを改善していけばいいのだろう。
何か問題があるとして、それがDXRubyの仕様の問題であるなら、今更変えるわけにもいかない。
つまり、いまから夢の実現に向けて何ができるかというと、おそらく情報の充実以外に無い。
はてさて、どういう記事を書いたらいいものか。
いままでなんに対しても対初心者メインで生きてきたが、この目標はいままでのとは少し違う。
ずっと、いつか上級者になってやろうと思って始めつついきなり挫折しちゃう人をどうやって救うかを考えてきた。
今回はどちらかというと、Rubyというお気楽言語を使ってゲーム作りを体験してみた人に、それなりに満足してもらう、という感じになる。
体験者は野心を持たない。
体験版ゲームをやる人は、全アイテムを集めるとかを目標としないのだ。
ふむ・・・。
さっぱりわからん。