技術動向と未来の姿

PC用のCPUは、昔はシングルスレッド性能の向上、今はマルチコア化、そして、今後は統合化へと向かう。
IntelAMDも、CPUにGPUを統合するロードマップを発表している。
メモリインタフェースはすでに統合されているから、チップセットの機能がCPUに統合されると言ってもよい。


CPUと今のGPUの差は、対象とする処理を何にするか、それに対してどのように最適化するか、という一点にすぎない。
だから、たとえば今のGPUで汎用OSを動かすとか、CPUでレンダリングするとかも、原理的には可能だ。
効率の問題は激しくあるが。


CPUの性能が上がっていって、たとえば最低限必要なビデオ処理の10倍ぐらいの性能を持ってしまったとしよう。
CPUの1割ほどの性能を使えば、最低限の使い方ならGPUは必要なくなる。
今後予定されているCPU・GPUの統合は、とりあえず1つのダイにまとめるという話だが、いずれCPUのコア数が増えて、命令も拡張されて、周波数も上がったら、GPUを統合してなくても、たとえばCPUの1コアをビデオ専用に割り当てれば描画できちゃう日は来ると思う。
物理的にGPUを統合するんじゃなくて、CPUのアーキテクチャに最低限のGPU機能を取り込んでしまうということだ。


もちろん、いつの時代も最新ゲームを実行するには性能が不足するわけで、ビデオカードが無くなる日が来るかどーかはわからない。
んでも、CPUだけで軽いゲームなら動くような日は来るだろう。
いま、チップセット内蔵GPUでも軽いゲームなら動いてるように。


チップセットGPUも、最低限の使い方をするだけなら必要ない、となってしまうと、苦しいのはそれらでビジネスをしてるnVidiaで、ゲーマー向けGPUだけで食べていけるとも思えないから、未来のない会社ということになる。
x86CPUを独自に開発という噂も、十分ありえる話だ。