東芝のニュースリリース

業界初の補助スピーカを用いた「音忠実再生技術」の開発について
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2009_03/pr_j1601.htm

スピーカからの音は、再生しようとする音以外にもいろいろな音が混ざってしまっている。
これの逆位相の音を補助スピーカから出せば、再生しようとする音が限りなく純粋になるのではないか、という話。

スピーカによって混ざる音は変わってくるから、逆位相を音源にはじめから混ぜておくという手は使えない。
そーすると、発生させた音を入力して、原音との差分をとって逆位相を出す、ということになる。
この方法だと、メインのスピーカに逆位相を混ぜることはできないから、補助スピーカが必要になる。

補助スピーカを離れたところに置くと、位置関係でうまくいかなくなりそうだから、メインのスピーカに組み込まれるだろう。
結果としてこの技術で生まれてくるのは、音忠実再生技術採用のスピーカ製品、もしくはスピーカ内蔵製品(テレビとか)ということになる。

しかし高級スピーカってのはその混ざった音まで含めて評価されているものであって、それを極限まで減らすことを目標としているわけでは無い気がする。
そうなってくると、高級スピーカ向けではなく、値段重視の激安スピーカ向けでもなく、比較的安価に音質向上をウリにして数万円程度のスピーカに組み込まれる技術なのではないか、と思う。
ところで東芝ってスピーカなんか作ってたっけ・・・。