相場

株や為替というものが、経済や政治を反映して変動する。
相場があって、あがったりさがったり、あがるときに持っていれば資産は増えるし、さがるときに持っていれば減る。
株の場合はあくまでも価値であって、それ自体がお金ではないから、売らなければ実際のお金にはならない。
だから株価が全体的に上がれば、よのなかの資産は増えるが、お金が増えているわけではない。
増えた資産をお金に変えることを利益確定というが、減った資産をお金に変えることは損失確定・ロスカットという。
しかし、確定してなくても資産が減っていることは事実で、確定しなければ減っていないから塩漬けすれば大丈夫という考え方は基本的に間違っている。
買うか、売るかの判断は、常に今後、いまよりあがるかさがるかを元にするべきであって、あがると思ったから買ったのに下がったなら、そこから先を予想して、もっと下がると判断するときは素直に売るべきである。
あがってほしい、という願いを込めて塩漬け、はちょっといただけない。
んでも、あがってほしいというのはどーしても思ってしまうので、客観的な分析と自分の願いをきっちりどうやって区別するかというところが一番大きな問題なのだろう。
だから「自分で決めたルールを守る」という形で、無理矢理にでも願いを分離させる必要がある。


株の変動は資産価値の変動だが、為替というかたちでお金そのものの価値も変動する。
こっちは通貨と通貨の相対関係の変動だから、その国の中にいる限りは変動したところでさほど影響はないが、外国とのなんらかのやりとりがある場合は深刻な問題になったりもする。


オンラインゲームでも、通貨をもってアイテムの取引を行うから、ある程度の人数と取引があれば相場が形成される。
価値が上がる要因、下がる要因はいろいろあれど、どんな場合でも相場で稼ごうと思ったあら、そのときそのときの変動の原因と背景をきっちり考えて、これからどうなるかを予想していく必要がある。
当たるにせよ、はずれるにせよ、常に結果を見て、原因を調べて、反省して、を繰り返していかないと、予想の精度は上がらないものだ。