オンラインゲームとリアルマネー

もし、EntropiaUniverseみたいなゲームが大流行して、ゲーム内での取引が1日1兆円規模ぐらいになってしまったらどうなるだろう。
1日1兆円といえば、少ないときの東証の取引並だ。
ゲームそのものもとんでもない人数になってるだろうし、相当すばらしいゲームということになろう。
ちょっと今のところ想像できないけど、まあ、そんなものができたとしたら。


とりあえず、株のデイトレーダーみたいに、ゲーム内での転売で生活できる人は確実に現れる。
ゲーム内でのお金の流れだけでそれだけの稼ぎが得られるゲームなのなら、ゲームの中で仕事も成り立つ。
仕事が成り立つなら、もっと効率よく稼ぐために、組織的な動きも出てくるだろうし、その規模になってくると国も介入するだろう。
株の利益に対して税金がかかるのと同じように、ゲームからお金を引き出すときに税金がかかるようになるかもしれない。
ゲームのアカウントを作るときに源泉徴収あり/なしとか選ぶのか・・・


普通のRPGみたいに、敵をしばいたらお金を落とすとか、アイテムを落とすからそれをNPCに売るとか、そういった稼ぎかたができるゲームで、そのお金をリアルマネーに換金できるのは、ちょっとまずい。
相当レートを落とさないと運営会社側が赤字になるし、レートを落とすとこんどはリアルマネーをつぎ込まないと何もできなくなり、敵のドロップに意味がなくなる。
運営会社の取り分もあるし、ゲームに流入するお金よりも流出するお金のほうが多くなったらやっていけない。
そうすると、ゲームで稼ぐ目的の人があまり多いと、成り立たなくなるということだ。
言い換えれば、お金を使って遊ぶ人が大多数でなければならない。
稼ごうと思えば稼げるのかもしれないけど、自分はお金を使って遊ぶのが楽しいからこれでいいや、と思えるぐらい、楽しいゲームでなければならない。
多数の人を引き込むなら、何かに特化したゲームではなく、幅広い層に支持される必要がある。
なかなか敷居が高い。


相場変動の最も大きな要因は、ゲームの仕様変更である。
ちょっと武器を弱体化しただけで、数兆円のお金が動いたりするなら、国が黙ってはいない。
運営会社は仕様変更前に国に申請する必要があるだろう。
また、その情報を事前に知っているだけですさまじい利益が発生するとなれば、当然それを知る者は取引してはいけないわけで、証券取引法106条のようなインサイダー取引規制が必要となるだろう。
何法になるかはわからないが・・・。


まあ、すぐにそーいったゲームができるか、といえば、そんなことはなさそうなのだが、たとえばWorldOfWarcraftとかがいきなり「公式に換金OK」とか言い出したら、なかなかすごいことになるわけだ。
すげー面白そう。
ぜひやってほしいところだが、日本はライブドアが権利を買ったまま放置しててサービス開始してくれないから関係ないな。
ちぇー