何でもできる系の能力

マンガとかで、たまにアイデア次第でどんなことでもできる能力というのが出てくることがある。
その能力そのものが主題になってるのが鋼の錬金術師だ。
あれはすごい。すごすぎる。
ああいうマンガでは、やばい危機にたいして能力者がうまいアイデアをもってして回避したりするのだが、それを考えるのは他でもない作者である。
イデアが先にあって、それを生かす危機を後から作るのか、それとも危機を作ってから回避するアイデアを搾り出すのか。
そーいうマンガの最大の問題点は、危機回避法として、読者が作者よりももっといいアイデアを思いついちゃうことだ。
例えば、プライドのがきんちょをアルフォンスと一緒に閉じ込めるシーンがあったが、あんなデカい壁なんぞ作らなくても、がきんちょの足元に深さ20mぐらいの穴を作ってフタしてしまえばよかったのではないか、とかそんな感じ。
永遠に近い寿命があるから、気長に穴を掘って脱出したりできないように、スキマも詰めて身動きできないようにしてしまえば完璧だ。


ドラえもん(原作)は道具を先に考えてそうだ。
問題を解決するのにその道具じゃなくて、前に出したやつでいいじゃん、ってのがよくある。
そういえばGS美神極楽大作戦のヨコシマの文殊もすごかったな。
ヨコシマ以外でも文字を込めて発動させられるんだから、何個かずつみんなに配っとけばいいんじゃないか、と思ったり。
デスノートもどっかに穴がありそうだが、けっこう緻密に作られてるうえに1回しか読んでないから、ちょっと思いつかないな。
他にもいっぱいありそうだぞ。


万能に近ければ近いほど、何かをするときの手段を考えるのは難しくなる。
下手したら読者が思いついたアイデア一発でラスボス倒して話が終わってしまってもおかしくない。
話を考えるほーはラクなんだろうけど、徹底的に考える覚悟がないと、そーいう設定には手を出さないほうがよいのだろうと思う。
トガシくんは頑張ってるよね。