DXRubyスターターキット

唐突に作っていただいてしまった。
http://mono.kmc.gr.jp/~yhara/d/?date=20090606#p04
コメントも書きに行ったけど、もう一度この場を借りてお礼申し上げます。


yharaさん作のDXRubyスターターキットは、Ruby1.9.1とdxruby.soをocraでexe化したものだ。
game.exeを起動すると、同じディレクトリにあるmain.rbを読み込んで実行してくれる。
このexe自体がRubyそのものであり、DXRubyも含んでいる。
つまり、まさに「インストール一切不要! メモ帳一本でゲームが作れる開発環境(Windows用)」なわけだ。
すばらしい。


DXRubyを含めてexe化するわけだから、まだまだ頻繁に続くであろうDXRuby本体のバージョンアップに追随するのは大変で、それまでお願いするわけにはいかない。
従って、dxkit1_devel.zipをお借りして俺が最新版をリリースしていくような形が望ましいだろう。
こうなってくるとドキュメントもDXRuby本体にのみ同梱ではなく、せっかくHTMLヘルプ化中なんだから、それをプロジェクトWebにおいてWebからも見れるようにするとか、スターターキットにも同梱するとか、そんなことも考えないといけない。
なんにせよ、とても手軽に試せる&配布できる環境ができたというのはすごいことだ。


DXRubyはリリースして2ヶ月ちょい、ようやくサンプルシューティング含めてダウンロード数が200に達したところだ。
はじめのうちはダウンされてはいるけど誰か使ってるんかなーって感じで、たぶん、俺のほうも、ダウンしてくれた人のほうも、色々と懐疑的だったのだろうと思う。
人に受け入れられるものなのか、これから先バージョンアップして機能・品質は上がっていくのか。
ニワトリが先かタマゴが先か、ともかく初めから爆発的な普及などまずないのだから、地道に改良しながら、使ってくれている人を大事にしながら、ゆっくりやっていくしかない。


リリース後1ヶ月ぐらいは動作報告も不具合報告もなくて不安だった。
最近になってようやく、使ってくれてる人の姿がチラホラ見えるようになってきた。
スターターキットにしても、ほんとにどうでもいいものなら作ろうとすら思わないはずで、わざわざ作っていただいたということは、少しかもしれないがそこに需要がある可能性を見てもらえたということだ。
これは本当に嬉しい話なのだ。


俺はDXRubyで、Rubyを本格的なゲーム開発にも耐えうる言語・環境にしたいと考えている。
もちろん初心者に優しい基本コンセプトは継続で、使い始めに理解しやすく、あんまり速度を考えなくてもそこそこ動くようなものであるのは変わらない。
それをベースのDXRubyとしつつ、大規模なゲーム用には、開発の手間を軽減し高速処理を可能にする周辺ライブラリ・フレームワークを提供する方向だ。
決してまともにゲームが作れない言語ではないはず。確信は無いが。確信が無いからこそチャレンジする価値がある。
なんせ確信があるってことは実際にそういうライブラリがあるってことなのだから、俺が作る必要もない。
現状そうではないと思うから、未知の領域に飛び込むチャレンジがありえるわけで、Rubyが好きで、ゲームを作るのに興味があって、Rubyでゲームを作りたいと思う人がいるなら、そういう人に自信を持って提供できるものにしていきたい。
と、いつものようにボンヤリしたイメージだけ語って。


とりあえず、1歩目からようやく2歩目を踏み出したかな、ぐらい。
踏み出せてよかった。
やりたいことが多いわりにペースは遅くて進まないんだけど、ちょっとずつ整備していこう。
まだまだ全方位に足りないことだらけなんだから。