うちゅうじん

スラッシュドットジャパンより。
地球外知的生命体に遭遇したら、なんと言う ?
http://slashdot.jp/science/09/06/08/2355228.shtml


地球外知的生命体だ。
いまどきは宇宙人とは言わない。
人型をしているというイメージが無くなってきたからだろうか。
俺は昔から、人の形してるわけねーだろとは思っていた。
しかし地球外知的生命体というのは、たぶんほとんどの人が想像しているレベルの不可思議さではないだろう。


たとえば文化が根本的に違う場合、いわゆる「白旗を掲げたら徹底抗戦の意味」みたいな意識のズレは発生する可能性がある。
そんなものは当たり前の話で、地球上でだってそんな程度のズレはいくらでも、今だって、ある。
地球外生命体との交流を真面目に考える人たちなら、もう一つ二つ先を考えているはずだ。
言葉が通じるかどうかではなく、空気の振動で意志を伝えることができるのか。
ジェスチャーが通じるかどうかではなく、そもそも光で物を識別することができるのか。
光の速度でもとんでもなく時間がかかるようなところからやってくるのだ。
それを超えた何かを活用している可能性がある。


だいたい、人間が考える生命体というものに限定するところからして間違っている。
アミノ酸たんぱく質
そんなもので体が構成されているものだけが知的な存在であると思うのは、根本的に勘違いである可能性が高い。
地球上での知的生命体がそうだからと言って、そういうカタチでしか知的なモノが存在できないわけではないはずだ。
地球の生命だってとんでもない偶然の産物なのだから、同レベルの偶然により、まったく違うモノが発生することもあるだろう。
人間がゼロから人工的に生命を作れないのと同じように、人間には想像も付かない「ナニカ」が宇宙にはいるかもしれないのだ。


意志の疎通というのも問題だ。
人間が考えるような意思とか感情といったものがあるのか。
それが無ければ知的生命体ではない、というのは、激しく人間の思い込みである。
生き物がいっぱいいて、それが複雑な社会を構成して、文明があるというのも、人間の思い込みだ。
自分達がそうだから、どんな知的生命体もそのようになっているはずだ。
甘すぎるぜ。
と思う。
そういった意味不明のものに対してどのように接するか、というのは、非常に難しい話なのだ。
地球上の生命体に依存する常識はたぶん通用しない。


まあ、向こうからやってくるのであればこっちのレベルに落としてくれる可能性もあり、それに期待する感じか。
こっちから向こうに行くときのことを考えるといいのかもしれないな。
どうする?
とりあえず遠巻きに意志の疎通が可能かどうかをチェックする。
サンプルを1匹捕まえてきて、いろいろ実験する。
例えばゴキブリ程度の生命体がいたとしたら、意志の疎通なんか無理だ。
っていうかサルとか犬とかでも難しい。
そうすると、体の構造やら、その星での生態やら、あれこれ調べておしまいだろう。
征服してもしょうがない。
ああ、ひょっとしたら地球にやってきている地球外生命体にとって、人間ってその程度のものなのかもしれないなあ。


とりあえず、こっちから他の星の生命体にアクセスできるぐらいにならないと、対等にお話することもできないっていうことか。
宇宙人とコンニチハ、はまだまだ先だな。