HTMLヘルプ

DXRuby1.0.4のリファレンスは従来のテキストから、Windows用のHTMLヘルプ(chmファイル)にしてみた。
元ネタはテキストのリファレンスだが、HTMLヘルプ化するアイデアとやりかた、それからデザインは、ここでも前に紹介したWindMesserの塵風氏に作ってもらったものをベースとしている。
http://windmesser.tm.land.to/
彼はツクラーの人なんだけど、RGSSを使わないオープンなRubyゲーム開発環境を構築したいと考えているようだ。
Ruby/SDLを使ったりDXライブラリラッパを作ったりで悩んでるみたいだったから、作者自らタレこんでみたのだが、気に入っていただけたようでよかった。


ところでDXRuby1.0.4同梱のリファレンスマニュアルは、タイトルが1.0.3になっていたり、更新履歴が中途半端だったりする。
一応、中身は1.0.4のメソッドも追加してあるから、ほんとは1.0.4対応版だ。
単純にミスなのだが、マニュアル関連でミスることが多い気がする。
こっそり差し替えるわけにもいかないし、まさかこんな修正でバージョン上げるわけにもいかないし、同梱せずにWeb上に置いておいたほうがいいかもしれない。


HTMLヘルプにしたときにチュートリアルを追加して、実行結果なども貼り付けておいた。
テキストファイルでは画像を貼ったりできないし、こういうのはHTMLヘルプ化した恩恵である。
また、高度なトピックというのも追加して、ちょっと突っ込んだ話を書いておいた。
とりあえず画像関連のみ。ぜんぜん高度じゃないのはお約束。
これらはバージョンにあんまり依存せず、書くネタもまだまだありそうだから、バージョンが上がって無くてもいろいろ追加したりしたいところだ。
そういう意味でも、今後は同梱しないでWebに置く方針のほうがいい気がする。


高度なトピックはDirectXヘルプからのパクリだ。
DirectXヘルプは非常によくできていて、MSDNでも見れるけど、レスポンスがいいからchmファイルでよく参照している。
単純に関数の説明だけじゃなく仕組みや前提の知識なども書いてあって、とりあえずDirectMusicやDirectShowはああいうのが無いと全く使えないだろう。
DXRubyもメソッドの説明だけ書いてあればなんとなく使えると思うのは、たぶん簡単さの過大評価であって、概念や仕組みの説明、実例などを増やしていく必要があるのではないかと思う。


DXRubyを普及させる簡単な手は、ゲームや周辺ライブラリを開発できる能力の高い人に気に入ってもらうことなのだが、そんな人がそうそういるわけでもなく。
どっちかというと、DXRubyでいろいろ作ってみて高い能力を見に付けてもらう、というほうが現実的なのかもしれない。
好きこそものの上手なれとも言う。
Rubyを扱うことが、ゲームを作ることが楽しいと思えるならば、いずれきっとすごいものが作れるようになれる。
それならまずは、そういう人にこそ扱いやすくなるよう、やっぱり初心者向けに強化していく方向が正しいのだろうと思う。