AIGのボーナスに90%課税

米下院がAIG賞与への課税法案可決、税率90%
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities2/idJPnJT834152420090319


わずか1週間の超スピード可決である。
50億ドル以上の資金援助を受けていて、25万ドルを超える報酬に対して課税するらしい。
AIGだけではなく、ファニーメイなども対象に含まれる、となっているところが興味深い。


大きすぎて社会への影響を考えるととても潰せないから公的資金で援助、というのは、政府として当然なわけだ。
その企業が幹部に対して巨額のボーナスを出すのは、企業からすると、報酬を払わないと優秀な人材が流出してしまうから、ということで、理由は理解できないわけではない。
んでも、大失敗して本来なら職を失っているはずの人たちなのだから、そこに税金からボーナスを払うというのもおかしな話だ。
上の方針と支持で働く普通の従業員には働いた分の報酬は支払うべきだとは思うが、経営幹部には成功時の莫大な報酬と引き換えに失敗時の責任もあるはずで、そこにお金が払われるのは国民は納得がいかないだろう。


通常の破綻処理では社会への影響が大きすぎるから、破綻させないで存続させて・・・というのは何かが間違っている。
とりあえず存続させつつ、影響の少ない方法でちょっとずつ潰していく状態、というのがたぶん必要なんだと思う。
そういうのがあれば、AIGGMクライスラーなどはとっくにその状態になって、潰れることが約束された企業になっているはずだ。