仮想世界とオカネ

仮想世界の管理会社が銀行業免許を取得
http://slashdot.jp/it/09/03/23/1455246.shtml


Entropia Universeを運営する会社の子会社が銀行業の免許を取ったという話題。
このゲームはゲーム内通貨をリアルマネーで買って、ゲーム内アイテムをゲーム内通貨で買うようにできている。
んで、ゲーム内通貨をリアルマネーに換金することができる。
ゲーム内で手に入れたアイテムを人に売るなどで、リアルマネーを稼ぐことができる。
MMORPGを遊ぶことで生活が成り立つこともおおいにありえる。
Entropia Universeでは大きな島を世界に追加して、オークション方式で販売、個人の所有物にするといったこともしている。
実際、島を300万円ほどで買って、その島の不動産を売ったり、島に現れるボスキャラの狩猟権を売ったりして稼いでる人もいるそうだ。
また、金融会社と提携してATMで現金を引き出せるサービスもしていて、MasterCardは違法の可能性があるからという理由でカード利用を停止するなども起きている。
この会社が銀行免許を取得したのだから、たとえば、ゲーム内通貨は預金扱いになったりするかもしれない。
そしてゲーム内通貨を現金としてATMで引き出すことも、合法になる。


ゲーム内通貨やアイテムを換金するのは、正式サービスとしてはSecondLifeが騒がれたときに盛んに議論されていた。
正式にサービスしていないゲームでも、RMTがあるから、実質的にはそれなりに相場があり、換金できるものとして機能している。
アメリカでは、リアルマネーに換金できるのだから、ゲーム内の資産も現実の資産と同じように課税対象にするべきである、という話も出ていた。
現実のオカネとリンクして相場が形成され、換金できるのであれば、なにかしらの法を整備する必要はあるだろう。確実に。


この手の話題は非常に興味深くて、自分としてもいろいろ考えることはあるのだが、なにぶん考えをまとめて文章に起こすことが久しぶりすぎて、なかなかうまいこといかない。
いまのところはリハビリ中ということで、今回はこのへんで。
また考えがまとまったらかきまふ。