ゲームミュージックについて考えてみる

俺は昔から、映像よりも音のほうに興味がある。
DXRubyも動画をサポートしていないくせにSoundEffectクラスという妙なものがある。
MMLを長いこといじってきたし、たぶん似たような世代で似たような頃に似たようなことしていた人なら、おそらく例外なくゲームミュージックに興味があるだろう。


昨日の記事の歌は、一昨日の記事で動画をのせたレイフォースのエンディングのアレンジだ。
あの長い動画を最後まで見るような酔狂な人はおらんだろうと思うが、あれの最後に流れる。
ゲームミュージックというものは映画の音楽と似たようなもので、聞く人の記憶に働きかける。
その記憶があるかどうかで、印象が全く変わってくる。
だから、俺はこの歌をすごくいいなあ、と思うが、聞く人によっては(´・ω・`)?となるかもしれない。
まあ、それについては音楽全般にそうだという話もあり、その音楽をよく聞いていた頃の記憶と直結するものなのだ。
例えばこのCD。ちゃんと出るかな?

Sidder Pa En Fortovs Cafe

Sidder Pa En Fortovs Cafe

とても好きなのだが、これを聞いていた頃の記憶があまりにも寂しいため、残念ながらとてもじゃないが聞けない。


ところで、ネットでゲームの素材を検索してみると、効果音やBGMはよく出てくるのだが、絵の素材は、ツクール用を除くとあまり出てこない。
これが何を表しているのかというと、
・絵はゲームの見た目に直結するから、作るゲームにあわせて用意したい
・音はあまり重要ではないので後からそれっぽいものをつければよい
と、ゲームを作る側も、素材を作る側も、考えているということだ。


ゲームのBGMは、基本的にはそれっぽくないといけない。
雰囲気に合わせたものを選択する必要がある。
が、もう一つ突っ込んだことを考えれば、絵やシナリオ、演出とともに、BGMがゲームの雰囲気を作っているとも言える。
BGMはゲームのシステムに影響しないが(Mother3は例外)、基本的に視覚に頼るゲームの中で、唯一それ以外から世界観を伝える。
俺には、BGMが「後からテキトーに選んで付けとけばいいや」って程度のものとはどうしても思えないのだ。


じゃあ、例えばサンプルのゲームを作ったとして、BGMはどうするの?と。
たぶんフリーの音楽を拾ってきて付けることになるだろう。
自分で曲を書くとかできないし、曲を書いて提供します!って手を挙げてくれた人がいたとしても、適当に作ったサンプルの世界観を伝えて共有し、その結果として俺的にバッチリのものができあがってくるのかと言うと、なかなかそう簡単にいくものでもなかろう。
作った曲を聴いて、このひと!って決め打ちするならともかく。
つまり、一番イメージに近いものを探してきて付ける、というのが最もはやくて間違いがないのだ。


ずーっと前、なんだったかな。
なんかで読んだ話。
「ゲームのBGMはループするから、終わらない。終わらない曲は音楽として評価することはできない。」
というのがあった。
1つの音楽として個別に評価されるべきものではなく、ゲームそのものとセットになって、その場の雰囲気を表現する、ゲーム内の空気なのだろう。
たとえサンプルでテキトーに作ったゲームだったとしても、おろそかにしていいものだとは思わないが、これをきちんとするのはたぶん想像以上に難しい。