COBOLによるゲームプログラミング

「この歳になると、新しいことを始めようと思ってもなかなか。ゲーム作るのも面白そうだが、新しい言語を覚えるのが大変で。COBOLでゲームが作れるような環境があったらちょっと試してみようか、とも思うのだが」
と、ちょっと前にうちの社長が言っていた。
いまどきの歳いった人たちはCOBOL世代なのである。


COBOLでゲームプログラミング。
数あてゲーム程度ならできそうだが、リアルタイムのアクションゲームなどが作れるのだろうか。
とりあえず、3270なんかで接続して汎用機上で動かすとかそーいうのは無理だろう。
当たり前である。
可能性があるとすれば、Windows用にコンパイルできるCOBOL環境だ。
俺が使ったことあるものなら、日立のCOBOL85などがそういうことができた。
今はCOBOL2002か。
しかもこれ、恐ろしいことにWINDOW SECTIONとかあって、Windows用のGUIアプリがCOBOLで書ける。
んでもってさらに、OLE2によるアプリ間連携やら、最新COBOL規格を採用してオブジェクト指向機能があるとか、なんだかとんでもない代物なのだ。
正直に言おう。
歳いったCOBOLerはそんな機能は使えない。
新しい技術についていけなくなった人に足りないものは、言語の知識だけではないのだ。
従って、COBOLでそういうことができるようにするっつーのは、かなりズレた発想だと俺は思う。
今回に限ってはCOBOLでゲームプログラミングの可能性という意味ではありがたいのだが。


しかし日立のCOBOL85やらCOBOL2002やらの環境は有料だ。
個人が買えるようなお値段ではない。
そーすると、OpenCOBOLのようなものを使う必要があるが、これでいったいどこまでのことができるのか。
調べるのも面倒だからこのへんにして、後は少し考えたことでも。


理屈で言えば、ライブラリさえ整備すればCOBOLでアクションゲームを作ることはできる。
じゃあ、そういうのを作ったとして、例えばうちの社長みたいな人がなんかゲームを作るかというと、たぶんそうもいかないのではないかと思う。
なぜかというと、言語はわかっても、ゲームのアルゴリズムがまた別の概念として立ちはだかっているからだ。
ただ、それもDXRubyと同じように、とても手軽に何かを動かせる環境というのができれば、ちょっと試してみて、それが楽しいことである、というのは感じてもらえるかもしれない。
なんしかそれぐらいの歳の人が、新しい知的なことにチャレンジしようと思えるのなら、それはとてもすごいことで、素晴らしいことなのだ。
そして、ほんとに何かができあがるかどうかはさて置き、実際にやってみて、楽しいと思うことができるならば、大変意味のあることだと言えよう。


まあ、考えるだけで、そういったものを作るかというとまた別の話になる。
ロダンの「考える人」ってあったなあ。
考える人って名前だからかっこいいけど、「考えるだけの人」だとちょっとダサい。